あけぼの ~二人の昔が蘇るのんびり夜行~

寝台特急あけぼのは、他の夜行に比べると決して贅沢なつくりではありません。しかしだからこそ味わえる、夫婦ならではの時間があると言えます。若かったあの頃に思いをはせながら、のんびりとした東北の風景を楽しむ旅へ出かけましょう。

東北夜行最後の寝台特急

かつては「はくつる」「ゆうづる」「津軽」といった夜行もありましたが、今では首都圏と東北を結ぶのはこの「あけぼの」のみとなってしまいました。それだけに、今では北へ向かう最後の寝台特急として人気を博しています。

心とお部屋を繋げて

まだまだ体力のある若者なら、乗車券と特急券のみで乗り込める「ゴロンとシート」を取るでしょう。しかし経済的にも精神的にも大人な夫婦であれば、やはり個室を取るのがオススメ。せっかくの二人きりの時間を、周りの目を気にして過ごすというのは気分が良くありません。
とは言え、あけぼのに用意されているのは「シングルデラックス」のみとなります。これでは結局、夫婦水入らずなんて無理じゃないのか?とお考えになる方もいるでしょう。そこはご安心ください。実はこの個室はコネクトドアのロックを解除することにより、つなぎ部屋として利用することが出来ます。最大4 人部屋としても使える程、スペースには余裕がありますので、二人でゆったりと旅行を楽しむのに差し支えありません。

昔を懐かしむ、あえての貧乏旅行

料金はシングルデラックスの場合一人13,350円。別途、お部屋の連結に9,540円と、運賃・特急料金が必要となります(2013年9月現在)。
当時は出世列車とまで言われたあけぼのですが、最近は他の豪華夜行におされ、リッチな寝台列車とは言えなくなってしまいました。せっかく2度目の新婚旅行をと考えていたのに、どうせだったら思いっきり贅沢をしたい。こんな風に思ってしまう方もいるでしょう。
しかし、あえて貧乏旅行の雰囲気を楽しむというのも乙なものではないでしょうか?思い返してみれば、二人が新婚の頃、家計の状態はいかがだったでしょう?爪に火をともす思いで生活をしていた方も中にはいたと思います。ハネムーンくらいはと奮発はしたものの、決して裕福なものではなかったはずです。
贅沢を楽しむだけが旅ではありません。むしろ普段と違う非日常にこそ、その醍醐味はあると言えます。特に若い頃を思い出すための夫婦旅行では、こんなエッセンスこそが気分を盛り上げてくれるきっかけとなる場合もあるでしょう。
もちろん、寝台列車に乗ること自体がすでに充分リッチな体験と言えます。設備自体もしっかり整っていますし、清掃も行き届いているので、安心してご乗車ください。あくまで他の列車に比べて、という意味ですのであしからず。

目覚めた時、窓に広がる日本海。悠々と広がる田園風景。それだけで充分、新鮮な気持ちを味わうことが出来ます。貧しかった頃の苦労話を二人で語り合いながら、東北までの13時間を有意義に過ごしてみてはいかがでしょうか?