寝台列車旅行を二人の趣味に

ご主人の夢からはじまる寝台列車旅行というのも素敵です。Iさんご夫婦がたどり着いた、第二の人生の楽しみ方を伺いました。

主人の夢だった寝台列車旅行

「若い頃にバックパッカー旅行をしていた主人の長年の夢は、好きなだけ寝台列車に乗ることだったそうです。社会人になってからというもの、毎日仕事に追われ長い休みを取ることもままならない彼は、実はずっとこの計画を立てていたのだとか…

私としては、寝台列車なんて時間のかかる方法じゃなく、ぱぱっと飛行機に乗っていろいろな所を巡りたいという気持ちがありました。でも熱っぽく寝台列車の魅力について語る主人を見ると、どうにも言い出せなくて…ものは試しと思い、とりあえずOKを出したんですね。

さすがに長年の夢だっただけあって、主人の行動はテキパキとしたものでした。きっぷの購入や旅支度を完璧に済ませ、わたしの出る幕なんてほとんどありません。でも、ある意味楽でいいな、とも思いました。そしてついに、出発の日を迎えたんです」

トワイライトエクスプレスの豪華さにびっくり!

「正直、こんなに寝台列車が豪華だなんて知りませんでした。主人は「このトワイライトエクスプレスは本当になかなかチケット取れないんだからな!」と自慢げに語りました。たしかに、ここまでリッチな電車なら、誰でも一生に一度は乗ってみたいと思うに違いありません。

なんと言っても個室がすごいんです。これ、その辺のホテルよりよっぽど立派なんじゃない?と思ってしまうほど、丁寧に作り込まれた室内や贅沢な設備。本当にびっくりしました。

しかもディナーは超豪華なフランス料理。私、今まで本格的なフランス料理なんて食べたことありませんでしたから、こんな所で初体験をするだなんて夢にも思いませんでした。ちょっと主人のことを見直しましたね。

今では二人の趣味になりました

夜中寝ていると、主人が私を揺すり起こしました。普段は昼まで寝ているような人なのに、寝台列車に興奮して眠れないのか?と思ったらそうではありません。どうやら車窓から漁り火が見えるよ、とのことでした。

主人についてサロンまで出向くと、この世のものとは思えないほどの美しい風景が広がっていました。そしてしばらくすると、なんとも美しい朝日まで。

旅から帰ってきて、わたしたち夫婦はすぐに次の寝台列車の旅を計画しました。主人は「次はブルートレインで貧乏旅行だ!」なんて息巻いています。なんだかこんなこと本当に久しぶり。これからの第二の人生をますます楽しく過ごせそうです」

ご主人の趣味から始まった寝台列車旅行。いまで